LIVE at U★STONE 2008.10.12.
びわ湖ミュージックライフVOL2
with 1.キバローズ 2.南井さん&セイジュウロックス 3.ショックストーム 4.THE SHARP SOUNDS 5.29 6.TT.BAND (guest)U☆TIME BAND
SetList
1.天国への扉 2.僕は小さな電車に乗って 3. サンキューベィビー 4.月の沈む街 5.風景
Photo by あらいちゃん・なべちち
■プロローグ■
今回のライブは、U★STONE3周年記念のライブという事で、本当に盛りだくさんのバンドが出演していました。
6バンドに加えてゲスト出演のU★TIME BANDで合計7バンド…!
サウンドチェックの時、進行表見ながら「25分間の持ち時間で6曲もできますか?」と確認された。
「もちろん、ちゃんと時間に収めますよ」と答えたのだが、進行が心配なので全てのバンド5曲しばりにしたいと言われた…
メンバーにどの曲を削るか?確認したところ多数決でサッチモのカバー「この素晴らしき世界」になった。
残念だが、前日、春日井で「たにしん」が唄っているから、滋賀では唄うのを控えてもよいかと…(笑)
■出発■
サウンドチェックがトップバッターだったので、12:00入りのスケジュールだった。
前日の練習後に夜遅くまでメンバー達と飲んでいたので帰宅は午前様。
早起きして、いろいろ準備をしなくてはならなかったのだが、シャワーを浴びて着替えるだけで時間は無くなった。
着の身着のまま、11時前に家を出る。
さぁ、長丁場のライブ1日の始まりである。
■リハーサル■
サウンドチェックが終わって、ステージから降りたと同時に「たにしん」から激励の電話。
彼の前日のライブも、うまくいったようである。(よかった!)
しかし、私以上に睡眠不足の「たにしん」…。
彼のタフネスに負けぬよう、こっちも頑張らなくちゃ…と昼食に出かける。(笑)
テツとマサヨは、豚しょうが焼き定食。
私はカツ丼。
前夜、飲みすぎてしまったので、きちんと迎え酒ならぬ迎えビールで体調を整える…。
さて、昼食から帰ってもまだ他のバンドのサウンドチェック中である。
そのうちゲストのU★TIME BANDのサウンドチェックが始まった。
今回の企画のひとつに、出演バンドのヴォーカルたちが、U★TIME BANDの歌を順番に歌いまわすというのがある。
これも「練習を兼ねながら、サウンドチェックしましょう」となった。
6バンドのヴォーカルがステージにあがる。
(直前にメンバーに公表したところ、何で君が代表ヴォーカルやねんと突っ込まれましたが…笑)
「働き続けてフォーエバー」という曲で、最初はスローブルースから入って、1コーラス終わった時点でテンポアップし、ロックンロールになるという曲。
私の唄パートは最初のスローブルースのところである。
2回ほど全員での歌練習をやったところで、「誰かハープでも吹けへんかな?」と川本勇さん。
思わず「はいっ」と手を挙げる。(笑)
急遽、2階席にいたメンバーに「バッグの中のハーモニカ キーCを持ってきて〜」とステージ上から叫ぶ。
届けてくれたハーモニカを手に持ち「それじゃ、もう1回いこうか!」とリハが続く。
「で、どこでハープ入れるの?」「1コーラス終わったあとアップテンポにはいる12小節の間奏部分で」
という打ち合わせで、結局唄とハーモニカで、曲の最初はマイクの前に出ずっぱり…。(笑)
なんとか、リハも終わり、まだ開演まで30分ほどある。
退屈そうなメンバーたちの写真である。(爆)
私は、寝坊して張替えられなかった弦を会場で換えるの写真。
そして、TV出演した時の写真(BBCから拝借しました)
(なんか、花月劇場の看板に掲げられた漫談トリオみたいやな〜爆)
■本番■
さて、前置きがやたらと長くなってしまいました。
出演バンドが多く、たくさんのお客さんが入るであろうと、今回は壁際だけに椅子が設けられ、会場の大半はテーブルが置かれただけのスタンディング形式であった。
案の定、開演の頃には30〜40人、TT.BANDの頃には60人を越していたのでは無いでしょうか?
たくさんの人達に聴いてもらって嬉しかったです。
リハーサルから本番まで、ずっと全てのバンドを聴かせてもらいました。
出演順に私なりのコメントを綴りたいと思います。
各バンドの写真はありません、悪しからず…。
■キバローズ
ほんわかとしたアコギとカホーン、キーボード、そしてゲストの女性ボーカルの構成。
「かいつぶり」という歌は、すごく印象的でおもしろかったです。
■南井さん&セイジュウロックス
前回のライブでもご一緒しました。
ニューミュージックとロックの融合といいますか、とにかく聴いていて楽しく、見ていておもしろい!(笑)
テツの息子も大ファンであります。
今回、バンド間での投票で1位になり優勝景品のビール2ケースを持って帰りました。
■ショックストーム
女性6名、男性1名の大所帯バンドです。
キーボード3台、Ds,和太鼓、ギター、ベースの構成で、いろんなイベントに参加されているようです。
ベース(一部ギターパート)の男子とキーボードの女子はギターの女性の息子と娘、もう一人のキーボードの女子はDsの女性の娘だそうで、複数親子バンドというところでしょうか。
■THE SHARP SOUNDS
ズバリ、ベンチャーズ!
久しぶりにTT.BANDより年上のバンドとご一緒できました。
彼らのリハが終わった時、傍らを通る機会があり、譜面たての歌詞カードを拝見し、「てっちゃん、このくらい歌詞カードの字、大きいせなあかんなー」と感心したところです。(笑)
しかし、メンバーの一人が持っていた30年以上前のモノであろうと思うモズライトギター。
ベンチャーズの音、そのままでした!
■29
ズバリ、アリス!
masayo,SAMの青春と重なります。ギター2本とキーボードの男性3人組。
このキーボードの男性、実はライブに向かう電車の中で遭遇してました。
途中駅からキーボードかついで車両に乗り込んだ時から「ははーん」と思っていたのですが、案の定、同じ駅で降りて、同じ方面へ歩いた。(笑)
このバンドの真摯なところが好感持てました。
そして、TT.BAND
サウンドチェックの時に取り決められた「5曲しばり」が効いたのでしょうか?
予定時刻より30分ほど早い出番となりました。
セッティングに向かいながら会場を見渡したが、TT.BANDのお客さんの半数以上がまだお越しになっていない。
セッティングしながら、「開始直後、皆が来るまで10分しゃべるわ」とメンバーに耳打ち。(笑)
そうこうしているうちに、暗い会場に知った顔が続々入ってきてくれた。
(皆、間に合った〜笑)
「かあちゃん、このバッジをはずしてくれ♪」ボブディランの「天国への扉」で幕をきった。
実はこの曲、サウンドチェックでU★TIME BANDもカバーでやっていた。
マネジャに「かぶっていいですかね?」と聴くと「いいんじゃない」と言われたんで、そのままやりました。
2曲目は、高校2年生の時に作った「僕は小さな電車に乗って」
この曲を作った時の年齢を自分の子どもたちは越えてしまいました。
そう考えるとおもしろいもので、ここ2〜3年、よく唄うようになりました。(たぶん30年くらい人前で唄うこと無かった曲です)
今回は、過去を振り返りながら今を見つめるという構成にしたかったので、3曲目のサンキューベイビー、19歳の時に作った曲はmasayoに唄ってもらった。
「とんぼ返り 逆立ちをして 昨日を思い起こし 明日を夢見て なんとか飛ぼうとしていたんだ♪」
この曲は19歳の時自主コンサートで1回しか唄っていなかった曲です。
まだ、masayoがTT.BANDに参加する前、なんかの拍子で練習中にお遊びで唄ったんでしょうな。
それを彼女が覚えていてくれて、作ってから33年の時を経て、そしてお遊びで唄った時から10年の時を経て、このライブで披露できました。
終わってから「サンキューベィビーが一番良かった」という意見を聞いた時は複雑な気分でした〜(笑)
4曲目は「月の沈む街」
これは比較的新しい曲ですが(と言っても2001年作)、川崎のkeiichiも良くライブで唄ってくれた曲です。
ここ最近はTT.BANDでも定番曲となりました。
この曲は、2001年に急に企画された身内だけのライブに行った時の話。
私とテツの高校の同級生が一同に会してくれ、30年ぶりに会う古い友人達と高校生に戻りライブをしたのを見て感じた事をmasayoが詞にしてくれたものです。
「その夢は君にやさしかったの その唄は誰を連れてきたの…♪」
音楽を通して人と出会える事の素晴らしさは、良いものです。
最後の曲は「風景」
「僕がよぼよぼの爺さんになったなら 僕は君を連れこの街を出るんだ♪」
オリジナルではありません。中塚正人が1970年代に発表した唄です。
TT.BAND風にアレンジして演りました。初演です。
お客さんが手拍子してくれて、嬉しかったです。
あまりに気持ちよかったので、予定外に最後の1コーラスをもう一度続けて唄いました。
よくついてくれたぞ、メンバー達!(笑)
で、ハモニカで後奏にはいる予定だったのだが、興奮のあまり吹くのを忘れていた…
よくぞ、ついてくれたぞ、メンバー達!(爆)
■エピローグ■
そんなこんなで、いろんな意味で刺激的なライブでありました。
古い曲を演る事で、今の自分の立ち位置が少しわかったような気がしました。
TT.BANDも半年間隔でやるのは初めてでした。
しかも、曲の大半を初演の曲で占めるという試みも初めてでした。
そんななか、なんとかライブが出来たという安心感と、まだまだこうしないとダメだなぁという反省点があった事も少しは収穫なのかな…と。
なんか、いっぱいいっぱいライブをやってみたいなぁ、と思う今日この頃です。
ぜひ、ぜひ、その節は足を運んでくださいませ。
(了)
打ち上げの風景と、ステージでお客様からもらった花束。
当日のチラシ