LIVE at U★STONE 2009.02.07.
びわ湖ミュージックライフVOL3
with 1.Some Other Guy 2.TT.BAND 3.和音ボンバー 4.南井さん&SAY"JUE"ROCK 5.ザ・ジェイソンズ 6.The Sharp Sounds 7.U★TIME BAND
SetList
1.風は南から 2.月の沈む街 3. 直球勝負(たにしん) 4.明日に架ける橋 5.アイ・シャル・ビー・リリース
Photo by たにしん・なべちち
このライブイベントも3回目を迎えることになった。
縁あって、1回目から連続出演を果たしている。
何人かの出演者と知り合いになったし、来場してくださるお客さんとも顔なじみになった。
そういう意味で、とても楽しんで演れるイベントである。
しかも今回は一宮から「たにしん」が、そして3軒隣から「みぃぃさん」が初めて観に来てくれるという事で、より一層楽しいライブになった。
さて、相変わらず全員揃っての練習が出来ないまま本番当日を迎えた。
「なんで、全員揃わないの?」とよく聞かれるが、揃わないのだからしょうがない。(笑)
でも、唄担当の3人はいつになく集まり練習できた。そして練習後必ず飲みに行っては馬鹿な話で盛り上がった。
いや、馬鹿な話だけではない。
この100年に一度と言われる世界経済の話やらも語ったのである。
ライブ前日もビール1杯につき1枚のスクラッチカード、当たりが出れば1杯が無料になるというキャンペーンのお店に。
テッちゃんと二人でビール頼んではハズレばかり…
結局10枚のスクラッチカードで1枚も当てられず…(笑)
この不況のなか、やはり大衆の心ををひきつけるのは一発逆転の「くじ」なのである!と理解した次第。(爆)
サウンドチェックが1番目だったので、昼前に会場へ。
PAさんも慣れてきてくださったのか、サクサクと終了。
しかし、バンドが入るまでに細かいイコライジング作業を一生懸命やっているのを見ていると、「この人たちのおかげで気持ちよく演奏できるんやなぁ、ありがたい事や」と改めて思いました。
いくつかのバンドのサウンドチェックを聴き、お腹が減ったなぁと打ち合わせを兼ねながら昼食にでかける。
大きなお椀に入ったカツカレーを注文。
前日浴びるほど飲んだ翌日のカツカレー。
これは、やめておいたほうがよい…と思ったのはその3時間後。
胃がもたれて大変…
夕刻、「たにしん」を迎えに行った駅売店でソルマック買って飲んだ。
おかげで、すっきりと本番を迎えることができたが、皆さんもお気をつけください。(笑)
今回のライブは、今までご一緒した「南井さん&SAY"JUE"ROCK」「The Sharp Sounds」のほか楽しいバンドが多かった。
トップバッターの「Some Other Guy」はビートルズのコピー。
バンドの名前は「そこらへんのおっちゃん」という意味です、のコメントに笑った。
いやぁ、ええネーミングです。
「和音ボンバー」は、前回「キバローズ」という名前で出演していたが、今回は曲の趣きも変え、なんと銀行員みたいな制服姿で統一。
女性陣ふたりの制服姿におじさん達は大盛り上がり!(笑)
キャロルキングの曲を持ってきたりと、前回とは違ったええ雰囲気のステージでした。
「南井さん&SAY"JUE"ROCK」観るのは3回目になるが、ネタがわかっていても笑ってしまう。
ほんまに、ええコラボしてるわ。
そして「ザ・ジェイソンズ」
渋い、ブルースハープ吹くヴォーカルのジェイソンにステディなベースとDs、味のあるギターと無理やり引っ張り込まれました雰囲気(笑)のキーボード。
サウンドチェックの時「渋いね、バンドのメンバーはどういうつながりなん?」と聴いたら公務員つながりなんだって。
なかなか公務員でブルースやってる人、居ないで…
今回の最優秀バンドは「ザ・ジェイソンズ」でした。
「The Sharp Sounds」
前回とうって変わり「唄モノ」ばかり。
懐かしのGSサウンドを堪能させていただきました。
サウンドチェックの時はちょっと不安定だったけど、本番はすごく安定したええステージでした。
きちんとお稽古されているんでしょうな、良かったです。
最後は、U★TIME BAND
お約束になった最後のセッションは前回より盛り上がった。
「ジェイソンとハーモニカ競演、そして尺八も参加」の図。
テツもピアノで参加。
大盛り上がりのなか、21:00終了。
えっ?TT.BANDのライブレポ?
特筆すべきことは無いです。
しいてあげるなら、ステージ引き上げの時、立てかけたギターが倒れて、チューナーが微塵に壊れてしまったことです。(笑)
冗談はさておき、今回もお客さんが暖かくて、出演2番手というまだ会場が暖まってない状況にもかかわらず熱い声援をいただきました。
ステージのMCでも言いましたが、南井さんやシャープサウンドさんたちと共に、あと10年経ってヨボヨボの爺さん状態でもライブができれば幸せだなぁと思います。
「月の沈む街」は、毎回誰かに声をかけていただくほど、お客さんの手で良い曲に育てていただいています。
いつまでも唄っていきたい曲です。
さて、最後になりましたが今回のメィンイベントのお話を。
「たにしんとセッション」であります。
知り合って8年、音信不通になってから7年目、やっと対面できた去年の8月。
一宮のあいちゃんのご好意に甘えて一緒にギター弾いて遊んだあの日から半年経ち、たにしんさんがTT.BANDのライブを観に来てくれることになった。
なにせ、多忙な彼の事、ギリギリまで本当に来れるのかな?と心配していたが「なんとか都合がついた」と連絡もらったのが1月22日。
ライブ2週間前だった。
さて、来られるなら1曲唄わそう。
そう思い、バンドのメンバーに提案。
選曲に迷っていたせいもあるのだが、ステージの半ばに「たにしん」をはさむとうまく構成できそうだったし、そんな事より「たにしんを滋賀の皆に紹介したい」という思いが強かったのである。
メンバーも快く承諾してくれた。
早速「たにしん」にメールを。
曲は私の思い入れが強い「直球勝負」をリクエストした。
ぜひ、一緒に唄いたいと…。
「最近はこんな感じで唄っています」と音源が送られてきたのが1週間前。
ハーモニカのイメージを作るため音源聴きながら、しっくりいかないなぁと自宅練習。
「ピーピーとうるさいねん」と家族から苦情を受けながらも、頑張った。(爆)
結局、ハーモニカのキーをサードポジションのものにした。
専門的な話になりますが、いわゆるフォークソングでよく使われるのはファーストポジション(C長ならCのハーモニカ)。
ブルースはセカンドポジション(C長ならFのハーモニカ)。
このふたつは、今までもよく使用するが、それでは「直球勝負」のイメージに合わない。
しかも面倒なことに(笑)、この曲はマイナー調であるがサビはメジャー調に転換する。
行き着いたところがサードポジション(C長ならGのハーモニカ)であった。
使える音は少ないのだが、なんとかカタチになった。
ハーモニカがクリアできれば、欲が出てくる。
ちょうどライブ4日前にバンド練習があったのでコード譜を持っていき「時間ないけど、合わせられるならやってみて〜」とメンバーに頼んだ。
スタジオの時間が無かったので2回しか合わせられなかったが、なんとかなりそうなので「じゃぁ、全員でBメロから入っていって、たにしんがびっくりするサマを皆で楽しもう」という事になった。
最終練習に参加できなかったベースのKINには練習音源とコード譜を送った。
もちろん、たにしんには内緒である。
しかし、ここで問題が…。
たにしんと当日打ち合わせした時「この間の音源聞いたけど、Bメロ入る前って、1番は1小節やけど、2番は2小節あるやん」と振ったところ、本人曰く「あそこは両方2小節です、息が続かないから…」と。
「アカン、譜面は1小節で作ってメンバーに渡してある…」
結局、メンバーがガツンと入るところの譜ワリを修正できないまま本番に入った。
なんせ、本人に内緒やから、おおっぴろげにメンバーと打ち合わせできないっ。(爆)
さて、本番。
メンバー全員もぶっつけ本番である。
たにしん、何も知らないままステージへ。
MCしながら自分のペースを作る。かっこよくチューニングしながら…。
イントロが始まり唄へ、そしていよいよBメロ突入!
たにしん、ビックリ!メンバー、にやにや!(笑)
それを観てくれていた「みぃぃ」さん曰く
「ホンマあの時のたにしんさんとyo!さんの表情が「たにしんさん〜〜、帰ってこいよ〜〜!」状態と、
片やしてやったり風味で楽しそうだったのがすごく対照的で印象的でした。」
さらに、みぃぃさん
「あのおっさん(・・・いや、、、あの・・yo!さん?) ならやりよる、と想像(覚悟?)しておかなくっちゃ〜w」
いやぁ、みぃぃさん、よくご理解されております。(爆)
しかし、たにしん立派に歌い上げ、「直球勝負良かったよ」というお客さんの声があった。
本当に素晴らしいパフォーマンスだった。
そんな「たにしん」と私の我儘を聞いてくれたメンバーに感謝します。
本当に、すごく楽しいライブだった。
唄う前に、MCでたにしんが「先ほどボロボロ泣いてしまいました。」と言ったのをシャレだと思って聞いていたのですが、後でみぃぃさんやmasayoから「大泣きしたはった。」と聞いて、なんかあらためて感慨深いものがありました。
思えば、8年。
たにしんと一緒に唄えるなんて夢にも思わなかった。
でも、それは現実になったのである。
時間を越えて音楽がある。
そして、後戻りできない時間も音楽は教えてくれる。
たにしんが音楽活動を再開したおかげで、そんな事を教えてもらった。
ライブにお越しいただいた皆さんにも感謝です。
やっぱり、一歩踏み出すことから始まるのですね。
声が出る限り、唄い続けていきたいものです。
皆さん、又、お越しください。
追伸
たにしんさん、今度はゆっくり時間作って来ていただき、ゆっくり飲んでゆっくりお話しましょう。
メンバーもみぃぃさんもお待ちしておりますから…。
文責 yo!