LIVE at clover music center
2001.01.14. at clover music center
Special Thanks to Mr.Akira,Mr.HIRO,Mr.Hazime
今回のライブレポートは、「yo!が私的にお贈りしたい」と申すものですから、ライブレポートではなく、
単なるエッセーになってしまいますが、お許し願いたい。
以下、yo!のレポートです。
その日、yo!の住む町は大雪であった。
雪が降るなか、朝から楽器を車に積み込みライブ会場に向かったのである。
こんな大雪では、機材搬入も大変だし、お客さんも誰一人来てくれないのでは?という心配を胸に車を走らせた。
1時間ほど走っただろうか?山を越えると…雪も何も積もっていない!
滋賀県というところはおもしろい所です。
琵琶湖の北と南では、景色や温度差がずいぶん違うのです。
さて、メンバーと合流し、ライブ会場に入ったのが15:00過ぎ。
何せ会場は楽器店。(と言ってもライトミュージック関連の楽器屋さんでは無く、ピアノ専門店なのである。)
日頃ピアノの発表会に使われている場所でして、PAなんかは無い。
持ち込んだPAをKIN@Bassが手馴れた手つきでセッティング。SAMはDsのセッティング。Masayoはパーカションのセッティング。とそれぞれ、久しぶりの手作りライブとなりました。
サウンドチェックを18:00まで行ない、19:00過ぎスタート!と相成ったのです。
このライブ開催に至るまでには、いろいろな出来事・ハプニングがありまして。
それをちょっと紹介しておきたいと思います。
この会場の社長、明さんは若かりし頃yo!のスキーの先生でして、20年前までは良くスキーをご一緒させていただいたのですが、とんとご無沙汰しておりまして…。
ある日突然電話がかかってきて「今、珍しい人と飲んでるんや」と代わってもらった電話から聞こえてきたのは高校時代の友人高田さんだった。
(もちろん、明さんと高田さんはそれまで知り合いでも何でも無かったのです。世間話から、辿ってyo!の名前が出てきたのです)
実はyo!は、高校卒業したあと某大学に進学したのですが、とある事情により途中卒業(世間では中退とも言う)してしまったのです。
その後、住まいを転々として、昔の友人たちには「行方不明」として扱われていたのです。
それが、ひょんな事から「まだ、音楽やってんの?じゃぁ、今度 場を作るから是非きてくれよ。」という事で今回のライブが実現したという訳です。
SAMなんかは、yo!よりひとまわりほど離れた年齢でして、続々詰め掛けたおっさん連中にさぞかしびっくりしたかと思います。
それでも、淡々と自分の仕事をこなすSAMにリズムメーカーとしての素晴らしさを改めて感じたyo!でありました。
お客さんのなかには、怖い系の顔立ちのおっさんもいたのですが、それを喜んで眺めていたのが、Masayoです。
いやぁ、女性は強いね。物怖じしないね。
そんな事も感じながらステージに立っていました。
でも、それが刺激になったのか、この日のMasayoのパーカションは今までに無い円熟した音になってました。
すごいね。身内ながら もう、感心いたしました。
しかし、それよりあっぱれだったのはKINのベースです。
この日、新しくGETしたというベーアンから繰り出される音は、太く心に突き刺さる素晴らしいものでした。
めちゃくちゃ安心してボーカルが遊べるというか、そんなリズム隊でありまして、リラックスしてバンドを楽しむことができました。
日頃、一緒にお酒を飲みに行くとかというプライベートなつきあいをしないバンドなんですが、いざステージに立つと心が通うっていうところに、「TTBの良さがやっと出来てきたな。」と思った次第です。
(実はこのメンバー集まるのは、1ケ月ぶりなのです。)
キーボードのTetsuは、この日自分のピアノの先生(えっちゃん)がお見えになり、緊張していたようです。
「昔に比べ、だいぶ上手になったやん。」なんて言われてました。
さて、ライブのほうですが。
1時間の予定が、あれよあれよと言ってるうちに2時間も経ってしまい長いステージになりました。
途中、昔の友人たちに一人ひとりステージにあがってもらい、30年間の人生を語ってもらったりしたのも時間が長引いた理由のひとつでもあるのですが、それにしてもあっと言う間の2時間でした。
左の写真は、その友人のひとり「けんご」君が撮ってくれた写真です。
メールで送られて来たのでアップしてみました。
この日は、30年ほど昔に作った曲を特別にご披露しました。
ソロで1曲、Tetsuのピアノと1曲、バンドで2曲。
いやぁ、20年ぶりに人前で歌いました。(恥ずかしいね。と同時に自分が20歳の頃に戻ったような気がした。)
もちろん、Tetsuのヴォーカル曲もMasyoのヴォーカル曲もあり、実行委員のHIROや高田さんからの電話1本で駆けつけてくれたおっさんたちも大喜びでした。
何はともあれ、支離滅裂、奇想天外、老若男女、温故知新、焼肉定食、四面楚歌、優柔不断なライブでありました。
こんなライブで新世紀のスタートを切っていいのかしらん。
いや、ええのでしょう。人生こういうものなのでしょう。
昔をなつかしむだけでなく、それをきっかけに皆それぞれの「これから」が少しでも開けてくるのなら。。。
そんな事を思いながら夜中、車を走らせ家路に向かった。
家が近づくと、やはりそこは雪深い街だった。
music menu
1.おばあちゃん 2.ブルース「風」 3.イマジン 4.心のかけら 5.プラットホーム
6.はたはた 7.深呼吸 8.蟹の涙 9.風は南から 10.僕らの声
11.one night dream 12.ラムネ日和 13.僕は小さな電車に乗って 14.I Shall Be Released