心のかけら

            words by yo!  1995/12

 

時は流れて 海に沈んだ
心のかけら探し 年齢(とし)を重ねた

何度も何度も 繰り返しひからびた
言葉を胸に抱き 今夜どこで眠ろか

     mm 風が吹いてる…

心がヒリヒリ 痛み始めた
あの娘にほんとの 僕がわかるのだろか

喉がカラカラに渇いているんだ
あの娘の言葉を もう飲み込む事ができない

   mm 風が吹いてる…

 
       塀にもたれ いつまでも笑い続けた
       うつむき加減に ポケットさぐれば
       確かに 心のかけらは ここに…ある

 


暗闇の中 僕はサングラスかけ
描きかけの絵をじっとながめているんだ

足りないとこを まだ描いていないところを
あの娘の色で どうか塗りつぶしておくれ

    mm 風が吹いてる…


       塀にもたれ いつまでも笑い続けた
       うつむき加減に ポケットさぐれば
       確かに 心のかけらは ここに…ある

 

 

悲しいことは 妖しく彩られ(いろどられ)
夜明けを待って ゴミ箱に捨てられる

途切れ途切れに 雨が降り続く
いつまで僕は ここに居るのだろうか

   mm 風が吹いてる…

         

 ひとこと

  少年だった頃、新聞配達をしていた。

  朝早く路地裏のアパートの階段をのぼり、

  新聞受けに放り込む時、口紅のついた店屋物の

  丼茶碗がドアの外に投げ出されているのを見た。

  鼻の奥に甘酸っぱいモノを感じながら、女は強いと思った。

  そして、折れた割り箸に男の存在を感じた。

  10歳の頃のことである。

  

 

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