Air

        土砂降りみたいに
        音符が降ってくるけど
        捕まえられない
        地面ではじけてく

        足元に積もった
        音符のかけら達を
        ひっかきまわす
        指先を切りながら

          壊れてないのが
          ひとつくらいあるはず
          ココロのスキマに
          丁度いいカタチのが

           

        器用な指が
        何かを伝えたがって
        あたしの瞼を
        固く強く閉じさせる

            壊れてないのが
            ひとつくらいあるはず
            ココロのスキマに
            丁度いいカタチのが

            土砂降りみたいに
            音符をもっと降らせて
            壊れてないのを
            手に入れて眠るまで

               

                    1998.9.4  詞 masayo 曲 yo!

 

      ちゃんと「歌詞」にまとまったのは1998年ですが、元になった「詩」を創ったのは
      「新しい虹」よりもっと前です。1993年ごろかな。。。

      その頃の私は、TTBの練習場へやってきては、
      靴を脱いで椅子にあがってじっと音を聴いていました。
      今にも何か見つかりそうな気がして、何時間でも座っていました。

      演っている人達からみれば、不思議な存在だったと思います。
      でも入っていっても「いらっしゃい」と言われる訳でなく、
      また「やりにくいから帰れ」とか言われる訳でもなく、
      みんな黙って放っておいてくれました。

      そういう練習場の空気がとても好きでした。
      そういう気持ちを書いた詩だったんです。