【第2話】「これだけ揃えばアメリカ旅行も安心だ」の巻
さて、アメリカ行きも間近にせまった今日この頃。
やっと重い腰をあげて、身の回り品の準備を始めたのである。
ふと思うに、日頃何気なく生活をしており、手の届くところに爪きりがあるわ、耳掻きがあるわ、胃薬はあるわ…。
しかーし、今回は異国への長旅だ!そう考えると「あっ、あれも持っていかなければ、これも持っていかなければ…」と、やたら何でもかんでもカバンに詰め込みたくなる。心配性である。
でも、そんな一杯持っていけない。第一かさばって困る。それに、「あっ、あれはどこに入れたかな?」「えーっと、確か持ってきたはずなのになぁ」とカバンをひっくり返して探さなければならない。面倒ぐさがり屋なのである。
シャンプーや、洗顔石鹸や、髭剃りや(電気カミソリは嫌いなのである)、そんな小物たちは向こうに着いてから、ドラッグストアにでも飛び込めばあるじゃないか。そう思っていたが急に不安になる。ドラッグストアでの強盗殺人の映像が浮かんでくる。怖がりなのである。
そんな訳で夜も更けてから、世界に誇れるJAPANのドラッグストア、「ひゃっきん」に出向いたのである。歩いて2分、家の近くに「ひゃっきんストア」があって良かった。店に近づくと「あいーてます、あなたのひゃっきん!」というメロディが思わず浮かんでくる。
ここに行けばきっと欲しい物が全て揃うはずである。買い物カゴをぶら下げて、ひゃっきんストアの中を探索すると「あるわ、あるわ。これも必要だな、あっ、これもあったほうがいいな」とカゴに放り込んだ品物たち。お見せしましょう。
えっ、見たくないって?じゃぁ、このページ飛ばして次に行ってくださいね。
えっ、見たいって?そうでしょう、見たいでしょう。ジャーン!なんと買いも買ったり14品。
これだけ買って、消費税込み1,470円。安いではあーりませんか。袋に入った1品1品が100円なのである。
100円という響きが何ともいえない。これが150円だと二の足を踏んでしまうところである。
すばらしいなぁ、薄利多売、経営努力、アウトソーシング、そんな難しい言葉が思わず頭をよぎるほど感動してしまう。
これらの数多くの品物、オイラ推薦のモノを細かく紹介していきましょう。
えっ、紹介してもらわなくていいってか?そんなこと言わんと、最後までつきあってくださいな。
えっ?忙しくてつきあってられないって? 話聞いて損はしないから。えっ?ちょっとだけなら、つきあってやるって?
仕方がないなぁ。じゃぁ、譲りに譲って4品だけ紹介しましょう。(全部紹介したいけどなぁ)
まずは、洗顔フォームとシェービングジェル。
For Menにつられ買ってしまった洗顔剤。そして「男の…」のうたい文句に感激して買ったシェービング。素晴らしいではないか!
ひゃっきんストアも男性客に心開いたのである。女子供のひゃっきんストアから見事脱皮したのである。男性諸君!畏れずにひゃっきんストアに出向こうではないか!
そしてなんと、驚いたのが目覚まし時計。
「これも百円!!(ぶるぶるっ)」驚いたね、ちゃんとジリジリと鳴るではないか!
写真のレイアウトの都合で、ポケモンカードを入れていくビニールケースも紹介しておきましょう。ついでに持っていくポケモンカードも紹介しておきましょう。
目覚まし時計に起こされ、出掛けにベッドの枕もとにチップとともにポケモンカードをそぉっと置いておく。
黒人の太った客室係のおばさんが「オーッ、グレイト。ジスイズポケモン。マイ サン イズ ソー プレジャー。ワンダフル!アワァ ゲスト イズ ファンタスティック ジャパニーズ ウタマロ」なんて喜んでくれるであろう。光栄である。日米親善に役立てるのである。モリさんより素晴らしい仕事をする事になる。
そんなことを考えながら買い物も佳境にはいり、ロープやら小物入れ袋やらをカゴに入れレジに向かう時、フト目に入ったのが「ライトで光る反射ステッカー」である。
「貼って目立って安全旅行」
なんと素晴らしいうたい文句か!オイラの旅にうってつけであるではないか!ステッカーの絵柄は世界地図ですからね。初めはオイラも何か分からなかったけど、世界地図です。ええかげんな地図です。日本が赤く塗られていないけど世界地図です。
今まで紹介したモノに比べれば、百円で買うほどの価値が無いのではないか?と首をかしげる諸兄たち、このステッカーのどこがすごいか説明しましょう。
説明書を読むと、「下の空白のところが台紙+ラミネートフイルムになっています。台紙にあなたの名前を油性ペン等で記入してスーツケースや旅行カバンに貼りましょう。」と記載されている。ね、すごいでしょう?えっ、すごくないってか?
うーん。えーっと、それじゃ、ちょっと待ってね。
ふむふむ、裏面の特長書きのところに、こう記載されています。「反射シートは、道路標識等にも使用されているように、特殊で高価な材質であり、光を当てると光を当てたほうに反射します。」……。
そんなこと分かってるわい!
いや待て、この特長書きで訴えたいのは、「特殊で高価な材質であり…」というこの「高価な」の一文字だ。
これを訴えたい。オイラもここを強調したい。高価な材質を使ったステッカーなのである。
ほとんど原価割れするほど高価なモノなのである。それを太っ腹に100円で提供しようというのである。
しかも100円で安全な旅行が約束されるのである。どの傷害保険よりも安いのである。
ねっ、素晴らしいでしょう。(無理やりかい)
そんなこんなで、なんとか準備もできました。それじゃ、行ってきまーす。