【第3話】「困ってしまってワンワンワワン」の巻

 えーっと、はじめにお断りしておきますが、掲載の写真は但し書きが無い限り全てオイラが撮った写真です。

で、アメリカ滞在中は「○×訪米視察」という名目のビジネスツァーでして、基本的に団体行動が原則になっています。そんな中、何とか自分にしか体験できない事を!と許される限り、単独行動をとった奮戦記であります。(同行諸氏からすれば奇妙な奴と映ったにちがいありません。)

ちなみに英語力はまったくありません。文章の中に出てくるアメリカ人との会話は、多分そんな事を言ったのであろうという事ですので、ひょっとしたらデタラメな解釈をしているかも知れません。

そんな訳で、一歩間違えればとんでもない事態になる事もあった、という涙ぐましい(?)、言い換えればハチャメチャな旅行記であります。恥を承知で綴ります。とんでもない表現の間違いや、そんな事も知らなかったの?という記述も出てくるとは思いますが、何卒ご容赦いただきたいし、合わせてご指摘なども頂ければ幸いだと思っております。

(そんな訳で無事に日本に帰れるようにと、私の町の駅で撮った記念写真がこれです。)

それでは、本文に行きます。

 

飛行機の窓からアメリカ大陸が見えてきた。

厳密に表現すると、「アメリカ大陸からちぎれるように点在した島々が見えてきた」と言ったほうがいいだろう。

2Hほど、うとっと眠った夜中の1:45(日本時刻)のことである。

先ほど朝ご飯を食べ終わったところである。(アメリカ時刻AM8:45)

ほどなくして、飛行機はカナダのバンクーバーに着陸。

「あぁ、あこがれのアメリカに足をつけるのだ」と睡眠不足状態の頭で喜びながらバンクーバーの空港の入国審査に向かった。入国審査のゲート前にはたくさんの人だかり。列に並びながら前方を見てみると、ツアーのメンバーはもうすでに入国審査を終えている。(私の飛行機のシートは、皆と離れて最後尾だったので、結局 列の最後尾になってしまったのである。)

「何の目的で来たのか?」とか「何日間滞在するのか?」などとお決まりの事を聞かれ、入国カードにスタンプを押され、やっと皆に合流できた。

荷物を取り上げ、さぁ、ゲートアウトだ。意気揚揚と空港出口に向かってる最中、「ヘィ!ジャスト・モーメント!」と空港の職員?(警備員?)に呼び止められた。

パスポートを見せろって言われた。見せたら「あっちの部屋に入れ」と言われた。「…?!」どうなってるんだ!皆が唖然とした顔で見送っている。。。。。

部屋に入ると、そこは個別入国審査ゲートみたいな所で、何組かの外国人がスーツケースを開けられ、事細かくチェックされていた。「Oh,No,○△×…%$#%’|〜=」などと異様な雰囲気。

「うわぁ、えらいところに連れて来られた。」もちろん日本人は私一人である。心細い…。

泣きそうである。困ってしまってワンワンワワンである。このまま入国許可されず強制送還されたらどうしよう。あれだけ、えらそうにホームページに掲載しておいて「すんません。アメリカに入国できませんでした。」などと書けないではないか。。。。。

「STOP」と書いたラインで泣きそうな顔して立っている日本人に、「カモン!」とカナダ女性審査官が声をかけた。

恐る恐る審査ゲートに行き、荷物を全て台の上に置き、覚悟を決めた。カバンの中には見つけられて困るものは、ポケモンカード以外、何も無い。。。

カナダ女性審査官の前に立つと、再度「何の目的で来たのか?」「何日間滞在するのか?」「カナダのあとアメリカに行くのか?」「アメリカのどの都市に向かうのか?」などと聞かれた。ひととおり答えると、「OK、行っていいよ」みたいな事を言われ荷物はチェックされずに済んだ。「はぁ、すんません。おおきに。」と言いながら、裏口から空港ロビーに出た。

恥ずかしながら、憧れのアメリカ大陸に裏口入国したのである。

なんか、出だしが悪いなぁ。すっかり落ち込んでしまった。

憧れのアメリカなんてくそ食らえ。みたいな気持ちになった。

どこから見ても善良な日本人なのに、こんな仕打ちをするとは!

そんな屈辱的な経験から今回の旅行がスタートした事を是非とも皆さんに知っていただきたい!リメンバーヒロシマ!大東亜戦争!(何のこっちゃ)

で、カナダからバスで国境越えしてUSAへ入国。ここで又もや入国審査が待ち構えられていたのであった。

バスから撮った写真のおっちゃんは、USA入国審査官です。

こわいなぁ。又もや「ジャストモーメント!」なんて言われて首根っこ捕まえられたらどうしよう。

ごっついおっさんやないか!不安いっぱいだったが、ここはあっけなくパスできた。

それにしても、ビビリながらのUSA入国はもちろんのこと、入国してからも困ったことがいくつかあった。

まずは、トイレ。ほとんどの公衆トイレは、写真のように必ず背の高いトイレと背の低いトイレがあるのである。

入るたびに「どちらで用を足そう?」と悩むのである。皆さんならどちらを選びますか?悩むでしょう?こんな事は旅行ガイドに書いてなかったぞ!

結局いつも低い方で済ましたのだが、低い方は子供用なのであろうか? だとすると私は「間違った便器使用法」をしていた事になる。結局わからずじまいで終わったのだが。真相はどうなのであろう?

で、もうひとつは洗濯である。着替えを沢山持っていくと荷物が多くなるのでシャツや下着類は自分で洗濯しようと決めていた。風呂場でゴシゴシ洗濯して一晩干したのだが、乾かない。

エアコンの効いた部屋、乾燥した空気のアメリカ、そんなイメージで簡単に乾くと思っていたが、とんでもない間違い。。。。。乾かないのである。

仕方なく、ホテルの部屋に備え付けのアイロンを使い乾かした。

 ホテルの部屋でせっせとアイロンがけする自分の姿のなんともいとおしい事よ。。

そんなこんなの、ドタバタ有りのアメリカ訪問。

私が何度も鳩が豆鉄砲くらった顔をした事を想像しながら、続編をご覧頂くと又格段のおもしろさがあります。

笑いながら読んでくださいませ。

 

 

 

 

  yellow25_next.gif第4話へつづく

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