vol 13.新潟駅はえらい!!

やってしもたんです。でも新潟駅はえらい!

何のこと?って。話せば長いがつまり、かくかくしかじか。。。

 

今日(2000/09/14)の出来事です。

山形から新潟まで「特急いなほ」で移動して、新潟空港から最終便で伊丹空港まで帰る予定であった。

山形の鶴岡駅から新潟駅に向かう電車の車窓を眺めていたら、右手に日本海、左手に山谷の景色。

海と山のすきまに1本の線路と1本の道路だけがあります。

で、思わずバッグからデジカメを取り出し「パシパシ」と写真を撮っていたのです。

「ふむ、さすが米どころ」などとつぶやきながら、写真を撮り終えた小生は、デジカメを座席前のネットに放り込み、新潟駅に到着するのを待った。(特急なぞと言うけど、関西の在来線と同じ速度しかでていないように思う)

2時間半ほどかけてやっと「にいがた〜、にいぃがた〜」というアナウンス。

「ふーっ」と荷物と上着を網棚から下ろし、下車。

 

改札に向かい歩きながら、上着のポケットをさぐり切符を取り出そうとした。

(なにせ、新潟駅から新潟空港まで1時間しか余裕時間がない。一刻も早く空港行きのバスに乗り込まなくてはならない。)

 だが、「切符がない!確かに上着のポケットに入れたはずなのに…。」

あせった。(よくあるのよね。幼い頃から。ポケットにいれたはずの切符が財布にはいっていたりすること。30年経った今も、よくやってしまいます。)バッグの中まで捜したけど無い。。

うわぁ、でも連れが居ることだし、最悪「無くしました」などと改札で言えば「はい、どうぞ」って通してもらえる事も、今までの経験からわかっている。「いざとなったら。」って開き直っていると「おい、シャツの胸ポケット見たか?」などと連れが言うもんだから「あぁ、煙草とりだしたりするから(切符を)落とすようなとことには入れないよ、ほら。」ってポケットから煙草出すと切符が一緒に出てきた。

なんじゃ、これは。入れたはずの無いシャツのポケットから切符が出てきて一安心。。。

 

「ふーっ。あかんな、いつもの癖がでてしもたわい。」って切符を握り締め改札に向かった。

改札手前で「……?!」

「何か違和感を感じる。。。この胸騒ぎは何だ。。。」

 

「あっ、デジカメ!!座席のネットに入れっぱなしだ!!電車の中に忘れた!!」

走ったね、8番ホームに。「特急いなほ」よ、まだホームに居てくれ!!

 

幸い、「特急いなほ」は新潟駅が終着駅で、まだホームにいた。

「清掃中」の看板がぶらさがる乗車口から車内にはいり、清掃員さんに

「この3号車の、この座席の、このネットのところに、カメラ(デジカメって言っても通じないだろなと逡巡しながら、カメラって言ってしまった)忘れてませんでしたか?(ぜぃぜぃ)」

「あぁ、それなら、もう渡したよ」

「はっ、そうですか」それで乗務員室に走った。

「あのぅ(ぜぃぜぃ)、カメラ忘れて(ぜぃ)清掃員さんに(ぜぃぜぃ)、言ったら(ぜぃ)預けたって(ぜぃ)」

「はぁ?誰に預けたって?」

「いや、それは…(ぜぃぜぃ)」

「誰に預けたか言っていない?何だいそれは?だめだなぁ」

「はぁ。(いや、ダメだとかそんなことはいいんです。デジカメどこにいったの?ぜぃ)」

「仕方ないなぁ、じゃぁ、とりあえず忘れ物センターに行って見たら?」

「はい。で、その忘れ物センターはどこですか?」

「えっとね、」(えっとね、じゃないんです。急いでるんです。。)

「1番ホームに行って尋ねてください。」

「はいっ。」

走ったね、1番ホームに。

「あのぉ(ぜぃぜぃ、ぜぃぜぃ)」

「あぁそれなら、ここ改札でてね、○△クリニックの向こう側に忘れ物センターあるから、そこでね、聞いてね。」

「はいっ」(でもそんな忘れ物センターにすぐ届いてるわけ、無いやん)(「届けあったら連絡しますからね、ここに電話番号書いて…」なんて言われるんだろな。で、きっと連絡ないまま終わってしまうんだろな…)

 

半分あきらめムード。万が一届いたとしても「あと30分くらいしないとわかりませんねぇ」なんて言われ、飛行機の時間が無いから泣く泣くあきらめて帰るパターンなんだろな。。。。

 

わずかな希望を抱き「忘れモノセンター」へ。

「実は…かくかくしかじか…」

「特徴は?」

「デジカメです。オリンパスの。大きさはこのくらいで。黒いケースです。」

「何か、もっと決め手になるものないですか?」

「デジカメです。オリンパスって書いてあります!(決め手になっていない!)」

でも、熱意が伝わったのでしょうな。

「はいっ。」って奥から出してきてくれた。

「あぁ"」

で、受取書に住所氏名を記入し、サインを書き、手元に返してもらった。

 

しかし、あんなに走ったのにそれより先に「忘れ物センター」に収納され、受け取れるなんて「新潟駅はえらい!」

 

おかげさまで、飛行機もなんとか間に合い、無事帰宅できました。

 

プライベートの写真を掲載するつもりは無かったのですが、そんなアクシデントもあり、ひょっとしたら永遠に人目にさらされなかったかも知れない写真なので、その一部をこの際紹介してしまいます。

山形と新潟の境めあたりの日本海です。海から300mも入ると山の中です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新潟にある「村上」という駅です。高校が近くにあるらしく、夕刻のこの時間帯は高校生ばかりでした。山形から新潟に向かい1時間、お百姓さん以外の若者の姿が初めて見られた駅です。(決して、その手のマニア向けの写真ではありませんので。それにしても、こんなところにもルーズソックスが進出しているとは…!)

 

そんなこんなで、あいかわらずそそっかしい姿をさらけだした1日でありました。

 いやぁ、まぬけだね。

 

 

 

 

 VOL14.「中山ラビ」

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