vol 15.ヤマハのギター

 YAMAHA APX26Dってのが、このギターの名前。

ギター人生30年で、3本のギターしか買っていない。所有ギターが少ない?。うん、そうかも知れない。

3本しか持ってないギターのうち、このギターだけ紹介していなかった。

これは、差別でも何でもない。ちゃんとした理由があるのである。

どんな理由かと言うと、このギターは日頃、我が家に居ないのである。

どこに居るのかというと、TT.BANDの練習部屋に居るのである。長年、練習部屋で寝泊りをしているギターなのである。

それで、家出をした経験も持っています。(どういう事か?って)

いやぁ、実は熊本に旅した時のことです。熊本から飛行機で帰る時、手荷物としてギターを預けたのですが、関空に降り立ち、くるくる寿司状態でまわる手荷物カウンターから、このYAMAHAギターが一向に姿を見せないのです。

しばらくして係の人に、「誠にあいすみません、お客様のギターは羽田まで運ばれてしまいました。後日、宅急便でお届けしますので…。」と言われ、我が住所をメモされた。

 

きっと、ギターの奴に自意識が芽生え、「もう練習部屋には帰りたくない。東京に行くぞ。東京でひと花咲かすぞ!」と思い立ったのだろうな。

(誰でも一度は東京を目指すものである。)

しかし、これがライブ終わってからだったから良かったものの、ライブに向かう時だったらどうするんだぁ。わがままもええ加減にせぃ。

(ギターの奴は家出して2〜3日後、無事東京から宅急便で強制送還されて来ました。。。。)

そんな訳で、家出も経験したこのギター。長年、写真を撮るチャンスが無かったのである。先日、久し振りに我が家に連れて帰ってきたので、これ幸いと写真を撮ったのである。紹介しましょう。

このギターは、ちょうどTTBのライブ活動を始めた頃に購入したギターです。1993年頃でしょうか。とりあえずライブはエレアコのほうが何かと便利、そこそこの価格(10万円)でそこそこの音のするギターという単純な理由で「それならYAMAHAかな」と簡単に決めて購入したギターです。購入に際しての思い入れは全くありません。断言します。(断言しますって言われてもなぁ。)

SJ30を手に入れるまでは、ずっとこのギターでライブをやってました。今のところ、3本のギターのなかでは、一番ステージ経験をこなしているギターです。(おぉ、そうか。渋谷のクロコも大阪のバナナも経験したか!)

このギター、生音は全然ショボくって、味わいも何もない音なのですが電気につなぐとなかなか元気のいい音を出します。でも、俺の弾き方に合ってないのか、買ってしばらくは音が暴れて困りましたが。

5年ほど前、(東京に家出した後)ブリッジサドルをプラスチックから牛骨に変えました。そうこうしているうちに、3年ほど前からちょっとマシな音になってきました。電気ギターってピックアップがちょいと劣化したほうが音が落ち着くのでしょうかね?(その代わりいろいろな調整ツマミは、コントロールが効かなくなってますが)

今もなお、TTBの練習の半分はこのギターでやってます。

俺以外の者が触ると電気につないでも音がなりません。不思議なギターです。

で、ギターの形が気に入っています。ルックス可愛いでしょう?大きさ(サイズ)もちょうど扱いやすく(抱きやすい!)でネックもほど好い太さで、指の短い小生にとっては、楽に弾けるギターです。これなら女性プレイヤーにも安心。さすがYAMAHAです。(どう、さすがなのだ?!)

 

ところで、今回はこいつのギターケースのほうを紹介したかったのです。なぜ紹介したいのかって言うと、このギターケースだけ、やたらとステッカーが貼られているのです。こういうチャラチャラは小生のイメージに合わないのですが、どこでどうなったのか?なぜかベタベタとステッカーが貼られています。しかも、レアなステッカーばかりです。

お見せしましょう。

ケース右手のくびれた所に貼ってある丸い黄色のステッカーは、なんと「エジプト」にしか売っていない「エジプトのステッカー」です。ステッカーには寺院の絵とEGYPTの文字!うーん、何処から見てもエジプトです。それ以外のナニモノでもない。すばらしい!?

その下の青いステッカーは某実業団のバレーボールチームのステッカーです。

その左横の紫っぽいステッカーはイタリア・サッカーリーグのマイナーチームのステッカーです。。。。。

そして、これらのステッカーは自分で手に入れたモノでは無くて、全てもらい物なのです。

どうです、すごいでしょう。(何がすごいのだと、問われても困るのですが。。)

そんな訳で、どこにでもあり、誰でも持っているYAMAHAのエレアコの唯一のとりえが、レアものステッカーに飾られたギターケースなのです。

ともあれ、俺がTT.BANDとして活動を再開した頃の相棒。

そんな思いが今もなお心の中にあり、鳴らなくてどうしようもないギターだけど、可愛いやつです。

 

 VOL16.ザ・バンド

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