vol 24.テイラー314
このギターが私のところにきてもうすぐ1年になろうとしている。
今までギターに関しては純血主義を通し、舶来品なんか買うものか!と片意地を張っていたのですが。。。
常連の読者の方はすでにご存知だと思いますが、米国製のギターです。
マーティンのようにおすましさんでなく、ギブソンのように無骨でない、テイラーギター。。。
(これを買ったいきさつと顛末は、yo!の「ブルースを訪ねて」に詳しく書いてますので興味あるかたはどうぞ。)
さて、このギター、この夏を越したあたりからやたらと日焼けしてきています。
トップの板の色、買った当初もう少し色白だったような気がするのですが、ちょっとあめ色っぽくなってきました。
1年経って、ようやく日本人になりつつあるのでしょうか?
さて、ここで少しギターオタクのような話をば。
ティラーのギターは、トーンの質を保ちながら生産効率を高める様々な工夫がされています。
ネックはボルトオンでスペーサーをかまして接続されている。
こうするとネックを仕込む角度が自由に調整できボディとネックは別々にストック生産できる。
塗装は手間ひまのかかる自然乾燥ではなくUVキュアフィニッシュ(紫外線による硬化方式)を採用し、塗装時間の大幅短縮をはかっている。
等々…。
このようなテイラーの生産方式は、昔ながらの蟻溝工法やセラック塗装を崇拝してやまない人達からは評判が良くないようですが、私個人的には安価で音のいい楽器が手にできれば、細かな生産方式の違いなんてどうでもいいような気がします。
以上、このギターを買った後に仕入れた知識です。(笑)
ギターフリークには、飾ってその芸術的な手工芸品を楽しむタイプと、自分の弾きグセに応えてくれる愛すべき相棒としてつきあうタイプの2通りの人種がいると思います。(もちろん、私は後者のタイプ)
このティラーギターは、私の初の外国恋人であります。しかも、会ったその日に「俺と一緒に日本に来てくれないか?」と半ば駆け落ち状態で連れてきたギターです。
こいつを飛行機に乗せて、はるばるロスから連れて帰ってきたのがついこの間のように感じます。
日本に着いてから、ケースを開けて「ひょっとしたら、割れてないだろうか?」などと心配しましたが、何事もなく、良く鳴ってくれています。
ギターケースのなかには、梱包する時に使った「MONDAY,NOVEMBER 13,2000」の日付のロサンゼルス・タイムスが残っています。
ピックアップがついていないので、バンドでは使用していませんが、弾き語りyo!の生歌では活躍してくれています。
ひとりでポロロンと弾くには一番の相棒です。
なんか、いい名前つけてやらないとな。