vol32

vol 32.ジム・クロウチ（その2）

ウェブで探し出したら、あのなつかしいジム・クロウチの顔が…。

http://www.jimcroce.com　（ジムの公式サイト　奥さんが経営しているレストランバーとともに）

（ファンサイト　こちらのほうがコンテンツが豊富。歌詞もこのサイトで拝見させてもらった。）

ジムクロウチのことについて語っているページもあるのだが、全て英語なので、ここでは昔買った「死者のカタログ」（1979年ニューミュージックマガジン社発行）から抜粋して紹介しよう。

ジム・クロウチ(1943･1･10－1973･9･20)　

大学でのグリークラブ時代は、ウッディガスリーとシスコヒューストンを尊敬し、卒業後はゴードンライトフットに傾倒していった。

卒業後(65年秋）留学生として中東やアフリカを１年ばかりまわった後、イタリア人である両親を安心させるためにラジオ局で働いたり、病院の夜間電話交換手、ペンキ塗りをしたりしながら歌を作り唄っていた。

1966年にレコードデビューするが全く売れず、'71にリリースした「ジムに手を出すな」が翌年の９月に全米８位のヒット。２９歳にしてやっと陽の目を見ている。

それからギタリスト、モーリー・ミューライゼンと巡業に明け暮れ、１年のうち家に帰れたのは５本の指で数えられたくらいだという。

「リロイ・ブラウンは悪い奴」が念願のヒットチャート１位を記録し、全米ツァーも終わりに近い1973年9月20日にコンサート先のルイジアナ、ナチトーチェスで飛行機事故に遭い、相棒のモーリーやスタッフとともに他界。

死後、「タイム・イン・ア・ボトル」が２曲目の全米1位を記録。

わずか１年間のあわただしい栄光の座だった。

ひねくれた人間が多い社会で生きていくには、気の毒なほどまっとうで、素直な優しい奴だったのに。　　　　　（湯川れい子）

２９歳でやっと売れて、１年間の全米ツァーだけで逝ってしまったジム。

しかし彼の短い音楽人生において残した素晴らしい唄は、今も輝いている。

次回は、彼の唄について語ろうと思う。

（つづく）

　VOL33.