vol 35.2003年を振り返り
ここ2,3年のあわただしい毎日から解放され、少し自由な時間が持てた2003年。
毎日阪神タイガースの試合に固唾を飲み、18年ぶりの優勝に歓喜したし、久しぶりにいろんな映画を見たり、自分のルーツミュージシャンのライブやライブDVDを楽しんだり、合唱団や狂言、舞台劇などにも出掛けられた。
…盛りだくさんの1年だった。
出不精の私としては、今年の体験は数年分に相当するかもしれない。
いろんなイベントを作り上げる人の力に感動したり、言葉に感動したり、映画のワンシーンに感動したり、音楽に感動した。
感動するたびに、こみあげてくるものがあり、年のせいか、涙もろくなったもんだ…。
と、思っていたが、こうして1年を振り返り冷静に整理してみると、涙もろくなったのは決して年のせいではなく、ここ最近忘れていた本来の人間らしさを少し取り戻したからじゃないかと…。
中山ラビの元気さに勇気付けられ、ジムクロウチの唄が自分を見つめなおさせ、キャロルキングのライブDVD(初めて動くキャロルを見た!)で の I've Got A Friend は、やはり何年絶っても色あせず…。
合唱や、狂言、劇なども、ほとんど初体験といっていいほどだし、電気増幅音響設備を使わない人の生の声にいたく感動した。
映画でも、戦争や平和について考えさせられたし、自由や信念について強いものを持つべきだと教えられた。
そして、これらのイベントが、もう一度アイデンテティについて深く掘り下げるきっかけを作ってくれたのが何よりも嬉しかった。
自分はどのように生きるのか?そんな大層なことをチクチクと心に刺された1年だったように思う。
奇しくも世の中、大変な時期ではあるが、必ず良心のある人たちが時代を築き、そして未来を作っていってくれるであろう。決してそれは映画や唄の中だけのハッピーエンドではない。
力を合わせ出来る事。きっと時を経て、人に感動と喜びを与えるはず。
来年は、私も年男。 又、少し歩きださなきゃ。