vol 38.春一番コンサート(その2)
■プロローグ
久しぶりの春一番コンサートなので事前準備として、服部緑地公園までの行き方と予定出演者リストを探しました。
Webで見つけた「はっちゃんと春一番コンサート」のサイトに丁寧に紹介されていて助かりました。このサイトは春一番コンサートへのはっちゃんの熱い思いがつづられていたり掲示板による情報交換などがあり、ほのぼのとした和めるサイトです。
さて、おかげさまで開場30分前に野音に無事辿り着けたのですが、地下鉄緑地公園前駅の改札から野音に向かう道すがら、ギターケース抱えた女性が私の1m先を歩いていました。
はっちゃんのサイトで出演者リストを見ていましたが、「知らない名前はあえて予習もせずステージを聴く」というのが今までのスタンスですから「たぶん出演者だろと思うが顔も名前もわからん」と声をかけられずじまいでした。
前置きが長くなりました。(以下、氏名敬称略をお許しください)
風太と入れ替わり出てきたあべちゃんの話を聴きながら「今のうちに弁当を食べておかないと雨が…」と思い、席に座るなり弁当とビールをおっぴろげてほおばってると「次は須藤もん」という紹介があり、見るとさっき前を歩いていたお姉ちゃんやないか!。やっぱりな。こういうことがあるから、春一番はおもろいねんな。
ふわっとした歌声がコンサートの始まりに合ってました。
今度は見かけたら声かけるからね。
■満天の星を見上げながら
出演者の予習をせず春一番を聴き「おおっ!」と思ったミュージシャンを頭の中にたたきこんでいくスタイルが昔からの習性でして、出演者を紹介する風太のちょっとしたコメントもすごく印象に残ったりするのです。
当時はその後、ぷがじゃ(プレイガイドジャーナル)の記事などから「へぇー、彼と彼はこういうつながりなんや」とか「うわっ、大ブレークしよった!」なんていうこともあったから、ほんと春一番コンサートは不思議な魅力のあるイベントです。(今はぷがじゃの代わりにネットで調べられるし便利な世の中です。)
♪はじめにきよし はじめにきよしっ はじめにーきーよし♪
ふざけたオープニング曲で始まった「はじめにきよし」。
自己紹介するまで知らなかったのですが、「はじめにきよし」というシンガーではなくて、ギターのハヂメ君とピアノ(ピアニカ)のキヨシ君のインストコンビでした。(笑)
これが最高でしたね。バンド名を「はじめときよし」にしなかったのは大正解や。いや、ちがう(笑)「ゴンチチ」ほど高尚じゃなく、「ますだおかだ」よりまじめなプレイスタイル(?)が、聞いていて心地よかったです。
あいにく降り出した雨に合羽を羽織らないといけない状況でしたが、ハヂメ君ののこぎりバイオリンとキヨシ君のピアノのインスト曲「満天の星を見上げながら」は、雨降る昼間にもかかわらず、「丘の上、見上げた夜空に、星降る景色」が目の前に広がりました。この子らはええ子や、おおきに。
4番手に出演した北川子。
きたがわ・こ?じゃなく、きたがわ・ちからしいです。あべちゃんが紹介の時「おおた・ちかちゃんなんて言われへんな。もう子供もおるし。」って言ってました。
そのお子さんらしき二人は連れていたおばあちゃんの手を振りほどきステージにあがってしまいました。(笑)これも春一番ならでは。
お子さんがいたずらしたせいでしょうか?2曲目の頭に三線の駒がはずれてしまい調弦のやりなおしをされていました。
伴奏の人は「ギター北川」と紹介されていたのでご主人なのでしょうか?
■Glory Glory Hallelujah 愛は生きること あなたがあなたであることを祈りながら
「次はキョーゾーバンド」あべちゃんが紹介。
何かいな、あっ太鼓が島田の和やんや。どんな音楽やるんやろ?
そんな調子で見てたら「♪グローリー グローリー ハレルヤ…♪」 うわっ、キョーゾーバンドって、西岡恭蔵バンドのことやん。そういやゾウさんが逝ってから、こんな雰囲気のコンサートに来ることなかったなぁとか思いめぐらせると、もうダメ。不覚にも涙があふれてとまらんかった。
身体を打つ雨とこの唄が日常のモヤモヤした気分をすーっと洗い流してくれたような気がします。
何かの時に書きましたが「西岡恭蔵さんの唄ってまっすぐな歌い方やね。」とゾウさんを見たことの無い女性が言ったコメントが、全てを語っていると思います。
■夢の中でも一緒にいれるかな 夢の中ならもっと近くなれるかな
このあと、MOGAN’S BARの出演でしたがここだけ写真撮れていません。(笑)
実は、客席にとある人物を見かけ「あれーっ…」と追っていたためです。この話は後ほど出てきます。
7番手に登場した「ハンバート・ハンバート」
このバンドも初めて聴くバンドでした。風太の紹介では「このバンドはキラキラしてます。僕の好きな感じの音楽です。」ってコメントありましたが、なるほどシンプルだけどカッコいいバンドでした。
ギルドのセミアコのお兄ちゃんもしぶい音出してたし、ヴォーカルの女の子のくせのない声とのミスマッチングが良かったですね。関東のバンドらしいけど、ええ感じでした。高田渡の「生活の柄」を唄ってくれました。
次に「夕凪」というソウルフルなバンドでした。
もう少し歳とれば、もっとええ感じになるかな。
お気づきかも知れませんが、だんだん写真が大きくなってきています。リサイズをミスってるのではなく、何かチカラが入ってきたので。(笑)
2話程度で終わる予定でしたが、まだまだ続きそうです。
たった一日のレポートに、たくさんの紙面をさくなよって?
そんなお叱りの言葉を受けながら、その3に続く。