vol62.祝春一番コンサート2008 (VOL4)
■12)リクオ
持ってきたビールが切れたので会場内の売店に買いにいってると、リクオの「ジェラス・ガイ」が始まった。
席に戻り、リクオを見ると「ジョンレノン」そのものだった。
その昔(20年ほど経つか?)渡辺 香津美がホストをしていた深夜番組「夢の乱入者」で観たのが初めてだったのだが、「拾ってきたアコーディオンでやり始めました」というコメントが今でも忘れられない。
「アイノウタ」そしてR&Rピアノがかっこいい「ミラクルマン」
最後は「ケサラ」で締めました。
木村充揮のケサラとはちょっと違う雰囲気で、リクオらしいフレーズが飛び交うナイスなケサラでした。
■13)飛び入り
飛び入りは、なんと木村充揮と大西ユカリ!
「出稼ぎブルース」そして大西ユカリとの「天王寺」
飛び入りというには、豪華やないか!
クレジットには載っていない、しかも聴きたかったスター(笑)のステージは儲けものでした。
途中、石田長生も飛び入りの飛び入りでギター抱えて出演。
「That’s Lucky Old Sun」
いやぁ、贅沢な時間でした。
■14)有山じゅんじ
ここで有山登場。
木村・ユカリに続いて有山…
コテコテの大阪です。(笑)
ギブソンのイサトさんとテイラーの有山…
なんか、今までの愛器とイメージが違うのだが、二人とも自分の音が出ていました。
「♪ぶんちゃ…♪」「♪Nobody…♪」
そして「のんき」は石田長生と。
このふたり、ほんまに仲がええわ。
その仲のいい石やんに紹介されて、「おんなじ匂いがした…」と言うリクオを呼ぶ。
「リクオも僕もふたりが大好きな曲をやります」
と始めた曲は「Oh,My Love」
ご存知ジョンレノンの曲。
「Oh,my love for the first time in my life こんな愛しい気持ちは、人生で初めてだよ」という唄をふたりのデュオで。
ラブバラードとして有名だが、
この曲はオノヨーコが流産した子どもに書いた詞にレノンが曲をつけたものだと言われている。
曲の最後の詞は「悲しみや夢を感じるけれど、私の心のなかでは全てがはっきりとしています」という一節がある。
ピアノとギター、そしてリクオと有山の歌声… この日のベストパフォーマンスのひとつでした。
■15)藤井裕
この人のベースは凄いと思うが、ギターの弾き語りってのはどうなんだろ?
そう思いながら去年も聞いたし、今年もその思いは同じだった。
でも、なんとなく味が出てきているのは分かったし、初のソロアルバムが忌野清志郎プロデュースでリリースされた事を知り、こういうチャレンジもアリなんだなぁ、と思った。
今まで他人の唄をサポートしてきた人が、「自分の演奏で自分の言葉を吐き出し表現したい」と感じ行動することは、勇気と情熱が要ったんだろなと思うと、それだけで拍手を贈りたい。
たとえば今自分が絵を描きたいと思い、その道に飛び込む事ができるか?と考えると、躊躇してしまう。
生意気なようだが、そういう一歩を踏み出した裕さんに価値が見出せるのでは無いだろうか?
次回聴くときは、そういう思いでじっくり唄を聴いてみようと思う。