vol 63.祝春一番コンサート2008 (VOL5)
■16)AZUMI
この人は、もっと世に認めれれていいんじゃないか?と思います。
ギターのテクニックもソウルフルな唄声も一級品だと思う。
と言う私も10年ほど前にアコギ専門誌で知って、実際にステージを見たのは3年前ですが…
ルーツは、山崎まさよしに近いものがあるが、この人のほうが泥臭い。(いい意味です)
「♪長い旅に出るのが…♪」「クレージーラブ」
途中、2曲ほどトヨダミチノリと言うシンガーと演ったが、あまりインパクト無かった。
客席からは野次も飛び交っていた。
なぜに、わざわざ一緒に演ったのかは不明だが、AZUMIの良いところを消しているように思えた。
最後「♪御堂筋…♪」という曲で、AZUMIらしさを出してくれたが、途中の2曲が残念。
■17)加川良
例年、加川良の写真は何枚も撮るのだが、今年は2枚しか撮っていない。
いや、撮れていないと言ったほうが正しい。
なぜかと言うと、この日の4曲は素晴らしかったためである。
聞き惚れてシャッターを押す間も無かったのである。
「♪いつまでも眠ろう 何度でも生きよう いつか再びめぐり逢える日まで♪」
1曲め、初めて聴くけどええ唄やなと思った。
調べてみるとハンバート・ハンバートの「喪に服すとき」という曲だった。
良さん、ハンバートの唄、結構唄っています。
2曲目は前奏聴いて「まさか…」と思ったが、その通り「こがらしえれじー」だった。
(この曲は加川良が唄う前から知っている。西岡たかしが唄ったのを最初に聴いたのである。)
「♪屋台じゃ焼きそば20円…♪」高校生の時よく唄ったもんです。
1972〜73年だったろうか?
場所は京都会館、加川良がAm/Gの前奏を弾くと同時に、緞帳があがっていったあの興奮を未だ覚えています。(西岡さんの唄より重い仕上げになっていた)
3曲目は「女の証し」
この曲もずっと生で聴きたいと思っていたが、これも、かれこれ30年以上経つか?
レイジーヒップとやった時に聞いて以来やからなぁ…。(確か円山公園野外音楽堂)
「♪フーテンだって泥棒だって 眠ってなんかいないのよ ただ少し横になって 新しい唄覚えてるのよ♪」ええなぁ、ここが一番好きです。
最後は「生活の柄」
タイムスリップした時間でした。特に2〜3曲めは、長年の思いが叶った至福の時間でした。
■18)武蔵野レビュー2
陽が落ちて、トリを務めたのは武蔵野レビュー。
中川イサト(G) 古橋一晃(G) 河合徹三(B) 河野俊二(Ds)
「♪早く帰ろう おいらのうちに♪(夕焼け雲)」
「僕のいるところ」
「リズム オブ ザ レイン(悲しき雨音)」
そして女声ヴォーカルあかねをまじえて「ぷかぷか」
最後の曲は金森こうすけの「もうひき帰せない」
最後にふさわしいゆったりとしたステージでした。
もう時計は19:00を過ぎている。
客席から、アンコールの拍手が沸く。
出てきました!
イサトちゃんが「じゃぁ、先ほど加川良も唄いましたが生活の柄をやります。客席にいるミュージシャンもステージにあがってきて一緒に唄ってください」と。
すると中川五郎、大塚まさじ、加川良、友部正人などがステージに!
「♪歩き疲れ(歩き疲れ) 寝たのですが(寝たのですが) 眠れないのです♪」
なんちゅう豪華メンバーなんや。
と同時に、’70年初頭の中津川フォークジャンボリーを思い出した。
2008年祝春一番、5月3日のステージはアコースティック中心のフォークジャンボリーだったような気がする。
そして、私自身にとっても40年の音楽史を辿る1日になったのである。
この1日をプレゼントしてくれた福岡風太さんと阿部登さんに感謝します。
(おわり)